2012/11/10

Appleはリスクを背負って作っている

Appleはリスクを背負っているから、妥協せずに細部までこだわるし、それがユーザの満足に繋がっているのだ。
アップルのデザイン ジョブズは“究極”をどう生み出したのかは、対サムソンの部分はApple贔屓の、サムソンの印象が悪くなるような言葉の選択があるものの、どうしてAppleにはできて日本の電機メーカーにはできないかの理由(の一部)が明らかにされていると思う。

iPhoneやiPadを始めとする(物理的な)製品へのこだわり。Apple自らが製造機器を購入し、加工工場に貸し出すというのは驚いた。が、確かに、このスタイルでなければ製品に対する想いを型にはできない。加工工場がボトルネックになってしまうからだ。想いを具現化するために妥協はしない。だから、製品を購入したユーザーも満足し、次の製品により大きな期待をするのだろう。

自分が欲しい物を妥協せずに作る。だから、ボタンを押した感触や、操作感も妥協せず、製品として、サービスとして、統一されている。デザインは見てくれではなく、統一されたUX(ユーザー体験)だと考えているからこそ、デザイン重視といっても薄っぺらい製品にはならないのだ。
そして、「自分=開発者」ではなく、「自分=製品を使うユーザー」であるから、誰が使うんだ?というような製品にはならない。そんな、ターゲット不在の製品を作っている日本のメーカー。現場の問題ではなく、そんな製品企画にGoを出す経営陣が問題だろう。経営陣こそボーナスの一部を自社製品の現物支給とし、家族の容赦無い批判を受けて、ユーザーの目線を学ぶべきではないのか?

「いいものが売れる」なんてのは、作り手の思い上がりなのだ。現実はもっと簡単で、「欲しがるものが売れる」のだ。だから、小耳に挟んで、お店で見てみて触ってみて、買って帰って箱から出して、使ってみる、といった一連の行動に対して、「欲しかったのはこれでしょ?」とアピールすることが重要なのだ。「そうそう、これが欲しかったんだよ」と満足できたものが、その人にとっての「いいもの」であり、「いいもの」とはそういう意味なのだ。そして、「いいもの」を伝えるために、Appleはユーザーが製品を買うお店の「デザイン」や、箱から出すときの演出までこだわった。だから、製品がこれだけ熱狂的に受け入れられているのだろう。

最後に、購入したのは第一版第一刷だけど、ちょっと校正がという部分があった。全く同じ文章が二箇所にあったのだけど、もう直っているのかな?

【第1章】ジョブズにとってデザインとは何か?
 アップルのデザイン活性型経営
 コラム1 ジョブズだからできた究極のシンプル

【第2章】分解して分かるアップルデザインの真髄
 分解・解剖!iPhone4S の内部構造
 アルミニウムの使いこなし方に驚く!
 樹脂にも独自の工夫を加えるアップル

【第3章】触れてうっとり、インターフェースの秘密
 ジョブズ自身が未来のユーザー役に
 識者に聞くアップルのインターフェース
  (1)長谷川踏太「広告以上にブランドメッセージを伝えている」
  (2)増井俊之「開発現場にも届く、強いリーダーシップを」

【第4章】アップルストアに挑んだ日本人デザイナー
 感動を共有するスペースデザイン
 コラム2:デザインのためなら流通でも戦う
 コラム3:量販店的な売り方に満足しないなら

【第5章】アップルの広告・グラフィックデザイン
 ジョブズのセンスが光るもう1つの歴史
 コラム4:時代を経ても変わらぬアップルの広告
 ショートインタビュー 猪子寿之「ネットワーク中心の社会を見据えた思想」
 コラム5:750 枚のタートルネック・シャツ

【第6章】革命の始まりはiMacだった
 インタビュー ジョナサン・アイブin 1999
 ショートインタビュー 藤崎圭一郎「体験を変えたアップルのデザイン」

【第7章】アップルが争っても守りたいデザイン
 GALAXY は果たして模倣なのか?
 サムスンの逆襲!
 第1ラウンドは痛み分けの結果に
 こんなにある!ジョブズ名義のデザイン特許
 ショートインタビュー 山中俊治「モノが実現するユートピア」

【第8章】ジョブズが夢見た未来のデザイン
 アップルTVとリモコンさえあれば…
 ドッキングステーションにこだわる理由
 ユニバーサルドックも変形する
 ジェスチャー入力でボタン不要の世界へ
 スタイラスペン入力もあり!
 ショートインタビュー 坂井直樹「iCar は生まれるか?」
 コラム6:iCloudとSiriに見るアップルの夢


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